ラジオの今後
さて、前回の記事では、
私がラジオ業界にいたことやラジオの魅力について話ました。
そして今回はラジオの今後についてみていきましょう。
ラジオ業界から離れた人間が語るのもなんですが、
離れたからこそ見える視点というものもあります。
そしてラジオ業界から離れはしましたが、
ラジオ好きであることには変わりないということ。
さて本題ですが、
ラジオの今後についてです。
おそらくラジオ業界自体は、
今後も規模を縮小しながらも生き残っていくはず。
大事なのは規模を縮小しながらという点です。
TBSラジオやCBCラジオのように、テレビ局が運営しているラジオ局ならば
ラジオ単独のみの利益でやっていかなくてもいいはずなので、
倒産ということはないでしょう。
問題なのは、単独でやっているラジオ局です。
リーマンショック、インターネットの普及で、
広告収入が大きく落ちたのは
記憶に新しいのではないでしょうか。
単独でやっているラジオ局のほとんどは、
ぎりぎり黒字かもしくは赤字の局ばかりなはずです。
なので最近では、
番組中にラジオショッピングを積極的に入れるFMラジオ局も多くなりましたよね。
個人的には、
番組の流れを止めるので、正直どうかな?と思いますが、
やむをえない事情もあるのかなと。
例えばドライブ中に音楽聞くのが目的で聞いていて
ラジオショッピングが入ってきたら、
じゃあ自分の持っているCDやスマホの音楽聞こ。ってなりません?
よっぽど気になる商品の紹介だったら聞いてしまうかもですが。。
ではどうすればラジオ自体が
生き残っていけるか?
正直、これやれば大丈夫というのはないと思います。
それぐらい先が読みにくい状況です。
個人的な考えとしては、専門番組を多くしていくこと、
それをしっかり告知して番組のファンを増やし、浸透させていくことでしょうか。
ラジオは音のみ。間違いなく世間に浸透するにはテレビよりもかかります。
最低でも5年ぐらいじっくりやっていけば、浸透してくるはずです。
ただ残念ながら、今のラジオ局って、
長尺のワイド生放送が
基本だと思います。
それのがコストがかからないという点はあるのでしょう。
地方の局であれば、地方の話題も盛り込みやすい。
必要なのはわかります。
でもそうなると、どこの局も似たり寄ったりの内容になる。
そして何分に、あのコーナーだから聞こう!って
思って聞いている人果たしてどれくらいいるだろうか?
今後のラジオは番組単位で
もっと専門性を打ち出ししていくべき。
その例として、「JET STREAM」という深夜0時からの番組ご存知でしょうか?
去年で放送50周年を迎えた長寿番組です。日本航空(JAL)がスポンサーです。
異国情緒あふれる音楽と情感たっぷりのナレーションで、海外旅行の魅力を伝える番組です。
50分放送のうち、40分ぐらいは曲です。
イージーリスニングが流れます。
これがまたいい選曲なんです!
海外にいきたくなるような曲ばかり。
深夜0時の放送ということもあって、リラックスさせてくれる雰囲気を
番組を通して感じることができます。
コンセプト、ターゲット層を明確にした番組を増やしていく
結局、これが大事なんでしょうね。
私みたいに「JET STREAM」の時間だ。
スマホ見ながら、聞いてのんびりしようかな~
こう思ってもらえるリスナーを増やしていくべきかなと考えます。
高齢者が増えていく世の中。
そういう世代のハートをつかめるかが鍵でしょうね。
ラジオ好きの私としては、今後もラジオというメディアが生き残っていくことを
願います。ではまた。
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